城は城なはずだ。それはそうとして、確認のために腕を吹っ飛ばすって‥‥ ページ11
拾一。
「――へ?」
さくさくと草を踏みしめ、後を付いていったら、唐突に景色が変わり、純和風のお屋敷の中にいた。どういうこと? あ、ちゃんと月彦サンもいる。よかった。焦っている様子じゃないから、たぶんおかしく?はない。‥‥自分で言っててどういうこと?ってなったのは内緒
バシュッ
「!?」
「‥‥‥」
と、思っていたら右腕が飛ばされました
予感って言うのはどうして外れてくれないんでしょうか。不思議。つーか、やったの貴方ですよね? 何で顔色変えずに普通にいるんですか。まぁ、私も似たようなものだけど。感覚鈍いし。なんかね、痛いっての云うのが遠いんだよね。こう、麻痺してるって云うか‥‥
「見てみろ」
「?
‥‥うわあ、気持ち悪。本当に私、鬼じゃん」
未だに月彦サンの思惑が分から無くてきょとんして、指指しの方向へ目を向けると、綺麗に切断されて吹っ飛ばされたはずの私の右腕がにょきにょきと、そう、“にょきにょき”と生えていた
‥‥流石に気持ち悪い。――これ、本当に私の右腕?ってほどに現実離れした光景。いつの間に‥‥なんて考えていると、もう完全に
それにしても、腕の生え際近くを跳ね飛ばされたけど、再生するの早くない? ちなみに断面が再生する瞬間が一番気持ち悪かった。これ、もしかして私が無傷でいた理由だったりする? あちゃー、そしたら初代右腕(仮)も初代じゃないかもってこと? 月彦サンいかにも私が大量虐殺したみたいな口ぶりだもん(
「これで、自分が鬼だという自覚は――」
「えぇ。大いに芽生えましたとも」
「五月蠅い。私の話を邪魔するな」
「
したり顔で言うと怒られた。イエッサー、先輩サン
「わかると思うが、私も鬼だ」
「
これより先は副音声付きでお送りいたします。理由と致しましては、なんかこの人に敬語で話すのは面倒くさいなーと思い始めてきたからでございまーす
「ここは無限城。私のまぁ、屋敷のようなものだ」
「
城が屋敷って‥‥
来たー、待ちに待った説明ターン! って、遅すぎでは?→←粛々と進まないのは分ってますから、貴方も話して良いんですよ?
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三月の専属ストーカーなつめみく - これ誰オチになるんだろ…いやまさかオチなし?!だがそれもまたよし((( (10月21日 17時) (レス) @page45 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年4月25日 0時