凪君といざこざ ３ ページ23
２０．
「それとももしかして、私じゃなくて凪君の勘違いかしら
あぁ、たぶんそうね。私がそんなことを言うはずないもの
ねえそうでしょう？」
「‥‥‥」
「ねぇ？」
「あ、ハイ」
「よかったわ。安心ね、私の頭が狂ってないという事が分かって
でも、残念、凪君の頭の方が逝かれてしまったみたい。まさか、そんなことをいうなんて、残念だわ。天才の頭もついにおしまいかしら。本当に
つらつらとよどみなく言葉を並べ、凪に発言を撤回させた灯鶴
凪は瞬速で遠回しに却下されたことに、いや、疲れていたはずなのに勢いが凄い灯鶴に目を白黒させ、意識を遠くに飛ばしている
「‥‥‥」
対して灯鶴
彼女は次々と起こった
それをなんとか、数十回の深呼吸で沈め、いまだ意識を飛ばしている凪へ話を切り出す
「ねェ、ルールを決めない？」
「‥‥‥‥‥ルール？」
「そう。ルール」
「なんで？」
「なんでって、あの人の言葉でもう吹っ切ったから」
「なにを？」
吹っ切ったというか、ストレスとイライラによる投げやりである
「周囲の視線」
「周囲の視線？」
「そう。周囲の視線」
「それを吹っ切って何になるの？」
「堂々と付きまとえる」
うへぇと凪は無表情ながら嫌そうな顔をした
というか、灯鶴は“周囲の視線”というが、それは建前的な物である。元々「そんなものはどうでもいい」と注目を多く集める人間特有の考えだったので。そもそも周囲の視線を気にしていたら、もっとコソコソするし、こんなに早くバレなかった
ただ、それでも時々人の目を避けていたのは、あと一歩に踏ん切りがつかなかったからである
「そこまで深く関わる決心がつかない」
そういうことだ
その、あと一歩を今回の、いざこざが後押しした。
＊＊＊＊＊＊＊
そういいつつ、
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慣慣(プロフ) - ハッカ油さん» 更新の励みになります！有難う御座います！ (5月7日 11時) (
レス) id: 85e2cd63aa (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ油(プロフ) - 灯鶴ちゃん,めっっっちゃ好きです…!お話凄い面白いのでこれからも頑張ってください!! (5月6日 23時) (レス) id: ed28ee640c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2023年1月22日 0時
