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凪君に付きまとい 3 ページ18

16.



「‥‥マジ?」

「マジマジ。‥‥え、逆に出来んの? すごー、俺にも教えてほしい」


ぱちぱちと瞬きをして思わず素で話してしまう灯鶴
凪はそんな灯鶴に画面が真っ暗なスマホを手にいち早く復活し、呑気に


「気配消せたら楽だから教えて〜」


と言う
どこまでも行動原理がめんどくさい避けの為

それをきちんと耳に入れながらも灯鶴は「え? え?」といまだ混乱の中から抜け出せずにいた


「え? 良いけど‥‥
 え? 普通じゃないのこれって‥‥」

「やったー」


つい反射で頷いてしまった灯鶴
凪は気の抜けたのんびり返事

うそでしょ? 普通じゃなかったの? えー、うそでしょ
あー、でも確かにあんまり見なかったかも‥‥‥‥

‥‥うそだー、仲間だと思ってたのに‥‥

普通じゃなかったことに軽く落ち込む灯鶴


「マジかー‥‥」


灯鶴も大概世間知らずな所がある



「まぁ、いいわ‥‥教えてあげる」

「いえーい」

「‥‥気配を消すコツは自分は空気自分は空気と思い込むことかしら」


割と感覚派な灯鶴
言語化するのが難しいことは感覚でつかむのが灯鶴だ


「‥‥それだけ?」

「それだけ」


うーんと立ち上がってやってみる凪
だが、あんまり消えていない


「‥‥‥あなたはあまり意味が無いかもね‥‥」

「えぇー、なんでー」

「図体がでかいから
 いつも縮こまっているみたいだけど、逆効果って感じがするわ」

「ナニそれ」

「目立ちたくないなら、余計な事をせずにいつも通りでいるのが一番かしら?」

「‥‥‥」


そろそろ日常として溶け込めているから充分じゃない?と付け足すが、裏にお前はおとなしくしていろとの意を込めているのが透けて見える笑顔だ


「‥へーい‥‥」


残念ながら凪は鈍いのであまり気付いていないが

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慣慣(プロフ) - ハッカ油さん» 更新の励みになります!有難う御座います! (5月7日 11時) (レス) id: 85e2cd63aa (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ油(プロフ) - 灯鶴ちゃん,めっっっちゃ好きです…!お話凄い面白いのでこれからも頑張ってください!! (5月6日 23時) (レス) id: ed28ee640c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:潮見 不可 | 作成日時:2023年1月22日 0時

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