凪君とお話し ３ ページ14
１２．
「ということで、許してくださる？」
「‥‥‥くださらなーい」
「まぁ。くださらなくても勝手に付きまとうのだけど」
再び「何のために聞いたんだよ」の視線
それに「いい加減、言葉で話してくれないかしら」と灯鶴は思う
だって、人間には口があって、舌があって、声帯があって、大きい頭脳があるのだから
「ストーカーはやめてー」
「大丈夫よ。学校でしかやらないから」
「‥‥全然、大丈夫じゃないでしょ」
「え？」
「「何言ってるかわからない」の顔やめてー」
ぽんぽんと飛び交う会話
最初の沈黙具合が嘘だったかのような打ち解けぶり
「冗談よ」
「‥‥‥」
「！ あ、もう次の授業ね。戻りましょう」
「‥‥めんどくさーい」
「寝ればいいじゃない」
灯鶴が今更のような顔をして言うと、凪はびっくりしたように目を真ん丸に見開く
「ちゃんとやれって言わないの？」
「なぜ？」
「え、なぜって‥‥」
「なぜ、私が？」
「‥キミ、優等生さんでしょ‥‥」
「そうだけど‥‥
あなたは好き勝手やって、先生からの評価落としまくるといいと思うわ」
「‥‥‥。あっそー」
凪が自分のことを知っていたことに驚く灯鶴
一気にスーンとなった凪
魂胆分かって一瞬で冷めた。別に言われてもめんどくさいので無視するつもりだったが
「凪誠士郎、特にあなたの生活に口出しするつもりはないから安心して」
「それはいいんだけど、あのさー、その呼び方、やめてー」
「なぜ？」
「‥‥フルネームはやだ」
「やだって言われても‥‥」
「宿敵だという意識を忘れないための呼び方なのに」と灯鶴は眉根を寄せる
「堅苦しすぎ」
「私は一向にかまわないわ」
「俺がかまわなくないのー」
「はぁ、しょうがないわね‥‥。凪君でどう？」
何でため息を吐かれてるんだろうと思いつつもてきとうに「いーんじゃない」と返す
それに灯鶴はあなたが言ったことなのにと顔をゆがめる
「フルネーム以外なら何でもいいし」
「そう
まぁ、あざとすぎるけどキャラ外れるから、もう、これでいいわ」
「ん。(キャラ‥‥？)」
＊＊＊＊＊＊＊
二人きりの男女に起こるキラキラしさがまったくない二人
補足↓
灯鶴はキャラづくりしてる
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慣慣(プロフ) - ハッカ油さん» 更新の励みになります！有難う御座います！ (5月7日 11時) (
レス) id: 85e2cd63aa (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ油(プロフ) - 灯鶴ちゃん,めっっっちゃ好きです…!お話凄い面白いのでこれからも頑張ってください!! (5月6日 23時) (レス) id: ed28ee640c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2023年1月22日 0時
