名前当てゲーム ３ ページ26
２５．
「霧璃歌、その話は後だ。まだ、一人残ってる」
「は〜い。また“後で”ね？」
「上等だよ」
「なんか、すごいバチバチしてるな」
「な〜」
(え〜と、次はあの人)
「ひげが立派だね」
「オウ。ありがとな」
にかっと笑う、ひげの人
(うん、完全なおじさん。‥‥‥ホントに同世代？でもマンジロー、言ってたしな〜)
「うん。ごめん。わかんない。‥‥マジで誰？」
２０代じゃないよねと霧璃歌は付け足す
「ぶッ、あはははッ！ ウケるモッチー、お前、オジサンだって！
ほら見ろ、オレの言ったとおりだろ」
「モッチーおじさんｗ」
「💢 らあぁ〜ん！りんどおぉ〜！！」
「まぁ、確かにモッチーは‥‥老けて見えるな」
「だな。あきらかにオジサンだろ」
「カクチョー！ ココ！ お前らもか！！」
「‥‥‥」
灰谷兄の笑い声とモッチーの怒声が会議室に響く
(シンプルにうるさい)
この状況を作ったのは霧璃歌なのだが、本人は素知らぬふり
(本当のことを正直に言ったまででーす)
「はぁ、改めて、望月莞爾だ。モッチーと呼んでくれ」
「あぁ、あのモッチーね‥‥。‥‥老けたね。よろしく〜」
(随分と顔が‥‥いや、印象が変わって見える。なんていうか‥‥‥うん、オジサン)
「ぶはッｗｗ」
「蘭💢」
モッチーの額の青筋がぴくぴく動く
(灰谷蘭、君はゲラなのかな〜？)
「ともかくこれで自己紹介は終わったな」
「長かった」
「なんか、ゲームになってたもんな〜」
「ちょっと。まだカクチョー君が終わってないよ〜」
「「「ん？」」」
「ごめんね〜？私が君の事知ってるって言ったから」
鶴蝶に謝っておく
「そういえば‥‥」
「正しくは私が一方的に知ってるってだけだからね〜。これからよろしく。鶴蝶」
「あぁ、よろしく頼む」
(良い人だ)
「うん。あ、そうだ今度戦わない？カクチョー」
「「「 ！ 」」」
「！‥‥いいのか？」
突然だけど、鶴蝶にも喧嘩をうっておく。昔からいつか戦ってみたいと思っていたのでいい機会だ
「ダイジョブ。私、強いから」
「本当に大丈夫なのか〜？キリューちゃん？」
「‥‥‥大丈夫だろ。霧璃歌は強い。少なくとも、鶴蝶に負けることは無い」
何でもない事のようにサラッとマンジローは言う
「言いすぎだよ、マンジロー」
(何気にプレッシャー)
だが、鶴蝶の闘争心に火はついたみたいだ
「‥‥やるか、キリュー」
「うん、やろやろ〜」
(楽しみだな〜)
〈オジサンと良い人〉
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ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2022年8月16日 17時
