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蘭はルンルン気分で歩いていた。
そこのけそこのけ蘭が通るぞ!と言わんばかりにキラキラとした顔でありこれが一本の薔薇のようにとても綺麗であった。


隣には竜胆が歩いており、なんでこんな機嫌いいんだろ、マそっちの方がいいけど。とコアラのマーチを食べながら蘭の頭をジと見つめていた。


その時蘭がクルリと振り返り「りーんど」とかわゆく笑ったのだ。
竜胆は(うげ)と顔を顰めた。絶対にろくでもない事考えてる。この顔の兄貴はやだ。



「俺今から尾岳に行ってくっから」
「は?」
「今そこにイザナとカクチョーが東京卍會の奴らといるらしいから見学」
「え、待って」
「尾岳っていったら変な噂ばっかあるとこだしなぁ、一応投げやすいもん持ってこ」
「お、俺も!俺も行く」
「えー先家帰っとけよ」
「いいじゃん!くそ楽しそう」
「ま、好きにすれば」


蘭はフンフフンとカバンにこれでもかと飴やらお菓子やら折り紙で作った手裏剣を詰め込んでいた。その横で竜胆は急ぎながらコンビニに行き金平糖とラムネを買い込む。



「準備できた?」
「ん!」


2人は高めのブーツをはいてアスファルトの上を歩いた。ゴツゴツという固めの音が響き、灰谷兄弟の金髪が風に揺れる。灰谷は男なのにいい女の匂いがする。



すれ違ったモブはいい女の匂いを嗅いでオ!と振り返った。後ろ姿も美人な2人である。きっとクソみたいな美人なんだろうな。モブはちょっと笑いながらそのまま歩いた。二人の男は数秒で単純な男の心を抓って跡を残すのだ。



続く

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月野 - この手の話、今まで無かったので新鮮でした!とても面白かったです!!更新楽しみにしています! (2022年10月6日 2時) (レス) @page19 id: dccd327fc0 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 軍時さん» まじですか?ありがとうございます!! (2022年9月25日 22時) (レス) id: 1a9036ae39 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 武道可愛いですねw。空になったペットボトルまだ持ってるなんて…。竜胆は武道になにをあげるんだろう。気になります!斑目の設定考えた主さんが天才すぎる!! (2022年9月25日 22時) (レス) @page19 id: 1a9036ae39 (このIDを非表示/違反報告)
軍時(プロフ) - 零さん» 特殊な訓練を受けている彼らだからこそ出来る対処法なので実際には…です笑なのでたけみっちがペットボトルをブンブン!と降っても除霊は出来ないことになりますね、かわいいですね🌼楽しいと思って貰えてとても嬉しいです🥰コメントありがとうございました! (2022年9月25日 18時) (レス) id: 9794be9817 (このIDを非表示/違反報告)
軍時(プロフ) - 零さん» 大丈夫ですよ〜!ゆっくりにはなりますが更新頑張りますね💪 (2022年9月25日 18時) (レス) id: 9794be9817 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:軍時 | 作成日時:2022年9月13日 11時

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