3話 ジュース ページ4
「よう、見ない顔だな。新入りかい?」
もう半ば自暴自棄になり、絨毯君を床に敷いて部屋の隅で寝そべっていると、声をかけられた
声の方向を向くと、青いベストを着た小太りのおじさんが立っていた。とても愛想のいい笑顔をしている
悪いけど今じいちゃんへの復讐について考えてるから逃げようかな。あのじいちゃんに復讐できる気はしないけど
「俺はトンパってんだ、よろしくな!」
はーい自己紹介!逃げる選択肢ぶち壊されましたぁーっ!!
「Aです、よろしくお願いします」
トンパさんは、自分は試験を35回受けたベテランであーだこーだみたいな話をしていた
でも35回も試験を受けてるあたりから聞いていなかったので、適当に相槌を打つ。私のじいちゃんは一回で受かったんだよーん!!
…私はじいちゃんが好きなのか嫌いなのか………自分でもよく分からないよ…
「ほら、お近づきの印にコレやるよ!」
そう言いトンパさんが渡してくれたのは、果物のマークが描かれた缶だった。ジュースかな?
「おー、ありがとうございます」
「ささ、試験の合格を祈って、乾杯!」
トンパさんがジュースに口をつけたのを見て、私もそれを飲むべく口に含ーーー
「ぶへっ!?ちょっ、何すんの!?」
んだけど飲めなかった。背中を思いっきり叩かれた。絨毯君によって
そのせいで口に含んでいたジュースと、手に持っていた缶全て床にぶちまけてしまった。お行儀の悪いことを…
「洗濯機に入れたこと怒ってる?悪かったってば…」
お尻の下で暴れ回る絨毯君に謝罪を述べると、謝ったのが良かったのか静かになった
「嬢ちゃん、その絨毯…」
「やー、私の相棒なんですけどね、昨日洗濯機に入れたこと怒ってるみたいですわ」
「そうか……じ、じゃあ、試験頑張れよ!」
何故か冷や汗をかきまくったトンパさんは、私の元から離れて行った。なんだったんだあの人
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パッズォ(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます!頑張ります😊 (2022年3月5日 11時) (レス) id: 1b4fafd8db (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 初コメ失礼します!とても面白い作品でした更新待ってます!! (2022年3月4日 16時) (レス) @page23 id: 1990f79425 (このIDを非表示/違反報告)
パッズォ(プロフ) - かきんときんさん» コメントありがとうございます!こちらこそ読んでいただけて嬉しいです😊更新頑張らせていただきます! (2022年1月20日 17時) (レス) id: 1b4fafd8db (このIDを非表示/違反報告)
かきんときん(プロフ) - 読ませて頂きました!最高に面白かったです✨書いて下さって感謝しかありません…!!気長に待たせて頂きますね😊なんなら原作が止まってるので笑 (2022年1月17日 17時) (レス) id: c22aeb41bf (このIDを非表示/違反報告)
パッズォ(プロフ) - やりぃらふぃーさん» コメントありがとうございます😊少しずつですが更新できるように精進いたします…! (2022年1月14日 20時) (レス) @page21 id: 1b4fafd8db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パッズォ | 作成日時:2022年1月2日 15時