放り込まないでもらえます？【H×H】

10話　リュック君救出 ページ11

ちょっと聞いてください奥さん、落としました、リュック君


いや我々のムードメーカー的存在のリュック君がッ！落ちがちなんだよ！！背負っとくべきだった…ごめんな…


今はリュック君を捜索すべく、コースを逆走しております

絨毯君の速さならなんとかなると信じているからね


「…っいたァァーッ！！！リュック君ッッッ！！」

リュック君は、通路の片隅でうずくまっていた。綺麗な黄色だったリュック君は、今は落ちた時のダメージでかくすんでしまっている


「見つかってよかった……試験が終わったら、じいちゃんぶっ飛ばしてから手揉みで優しく洗ってあげるからな…」


かわいそうなリュック君を回収し、超特急で通路を進む。間に合え間に合えとりあえず間に合え






「ま、間に合った…」


ゴンとキルアに追いつくと、まだゴールには辿り着いていなかったらしい。2人はまだ走っている最中だった


「おいA、どこ行ってたんだよ」

「親友を亡くしかけたから迎えに行ったんだぜ…物理的に…」


今度はしっかり背負っているので、落とす事はほぼなくなった。絶対にもう離さないわ


「それより、2人とも調子はどう？」

「うん、絶好調だよ！今は、キルアとなんでハンターになりたいのかって話してたんだ」

「ほう？楽しそうだな」

「Aはなんか理由あんのかよ？」


キルアに話を振られた。ゴンのキラッキラした瞳とキルアのギラッギラした瞳が私に刺さる


そんな大それた理由じゃないんだけど、いや本当に


「いや私は…じいちゃんに騙されたんだよ…」


「へ？」
「は？」


ぽかんとした顔の2人。そりゃそうなるよね！！知ってた！！じいちゃんに騙されたって冷静に考えたらわけわからんもんな！！


ゴン達にことのあらましを説明すると、ゴンからは励ましの言葉が、キルアからは私をバカにする言葉が帰ってきた


うるせえやい！！

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