恋愛なんてしたくない。【黒】 (ページ8)

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｢なかなかハードな初日だったなぁ｣

ヘトヘトになりながら歩いて家に帰る。

｢ただいま～｣

まぁ返事は返ってこないけど。

着替えすら面倒くさくて
そのままソファにダイブする。

今日は濃い1日だったなぁ。
特に最後に来てくれた3人は印象に残ってる。

Snow Manってきっと良いグループなんだろうな。
たった3人でもそれが分かった。

深澤さんは大人っぽくてお話上手。
確実にモテるな、あれは。

佐久間さんはとっても明るくて面白い人。
でもどこか可愛らしい。

目黒さんは…ミステリアスな感じ。
今日も何を考えてるのか分からなかった。

最後の笑顔は不覚にもドキッとしたけど。

当たり前だけど、皆さん総じて顔が良い。

目の保養だなぁ、眩しいレベル。

それにしても目黒さんの可愛い発言には驚いた。

誰にでも言えるんだろう、さすがだな。

男性の言う褒め言葉なんて信用できない。

どうせ傷つくだけだから。
思わせぶりなだけだから。

今まで散々傷ついてきた私は

男運がないだけだと思ってきたけど

最近は私にも原因があるのかと考えるようになった。

私はなぜかほんわか系だと思われやすい。

でも本当は違う。

ただマイペースなだけ。雰囲気だけ。

むしろ性格はサバサバしてる。

そのギャップは男子からしたら嬉しくないものなのだろう。

本当の自分を見せれば、相手は離れていく。

友達は、毎回私は悪くないと慰めてくれるけど

それからは恋をすることが怖くなった。

いつか壊れてしまうなら
初めから踏み込まなければいい。

好きってどんな気持ちだっけ？
もう4年ほど恋をしていないから思い出せない。

かっこいいと思う人はいても、それ以上の感情を抱くことはなかった。

むしろ避けてきたんだと思う。

それでも別に寂しくなんかない。

大好きな友達がいて、大好きなお店があれば

今は何もいらない。

色んなことを思い出しながら
私は眠りについた。