恋愛なんてしたくない。【黒】 (ページ6)

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綺麗めで整った顔。

それなのにまとっている雰囲気は可愛らしい。

1度意識し始めると2人の話なんてもう入ってこなくて、
気づいたらふっかさんがミルクティーを頼んでいた。

『ミルクティーが3つですね』

なにか話す度にニコッと笑う店員さん。

仕草や笑顔からふわふわした雰囲気が漂っている。

…やべぇ、めちゃめちゃ可愛い。

気づけばその想いは口に出ていたらしい。

｢お姉さんめっちゃ可愛いっすね｣

お礼を言いながらも、驚きと困惑が混ざった表情をする店員さん。

やべぇ何言ってんだ俺。

ふっかさんと佐久間くんがフォローしてくれたけど、絶対引かれたじゃん。

｢なんかすいません｣

『目黒さんに言われるなんて光栄です笑』

え？いま目黒って言った？
もしかして俺のこと知っててくれた？

｢え、なんで俺の名前、、？｣

まぁテレビで見かけたとかで知ってるだけか。
これでも一応ジャニーズだし。

でも彼女の答えは違った。

誰が来ても話が盛り上がるように、
あまり知識のなかったジャニーズの名前を必死に覚えたらしい。

なにそれ。
ほんわかしてそうに見えてすごい努力家じゃん。

ますます気になるんだけど。