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その時の私は、どんな顔をしていたかな


鏡を見なくたって分かる


顔が真っ赤になっていることくらい。




『Aが俺のことただの友達だって思ってるのは分かってる。それでも俺は好きだから』




『今日はそれを言いに来た』





少し寂しそうな、でもすごく真剣な表情で

私の目を見つめる蓮くん。




彼は私の本当の気持ちを知らない。




蓮くんはいつも真っ直ぐに伝えてくれるから

私はもう逃げないよ






「私ね、恋愛にいい思い出がないの。
遊ばれて終わったり、
誰かと付き合っても裏切られたり、
…気づいたら誰かを好きになるのが怖くなってた。」



蓮くんは時々頷きながら真剣に聞いてくれていた。



「だから、好きになっちゃダメだって、
蓮くんはアイドルだしなおさら…また取り残されるだけだって、 そう…言い聞かせて、、」






ダメだ、泣いちゃダメだ。

ちゃんと伝えなきゃ。







「蓮くんは友達だって、私そう言ったけど…本当は抱きしめてくれたあの時、違う、きっともっと前から、」





こぼれ落ちてくる涙を止める術はもう無くて









「私は、蓮くんのことが好きです…わっ」







あの時みたいに、
私はあっという間に蓮くんの腕に包まれた。









『全部話してくれて、好きになってくれて、ありがとう。絶対離さないから。大切にする。』





「…蓮くんのことは信じられるよ」






『A大好き』






「ふふ、私も蓮くん大好き」









きっと今、私は世界でいちばん幸せ者

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作者名:まぴ | 作成日時:2020年8月16日 0時

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