27 ページ27
その時の私は、どんな顔をしていたかな
鏡を見なくたって分かる
顔が真っ赤になっていることくらい。
『Aが俺のことただの友達だって思ってるのは分かってる。それでも俺は好きだから』
『今日はそれを言いに来た』
少し寂しそうな、でもすごく真剣な表情で
私の目を見つめる蓮くん。
彼は私の本当の気持ちを知らない。
蓮くんはいつも真っ直ぐに伝えてくれるから
私はもう逃げないよ
「私ね、恋愛にいい思い出がないの。
遊ばれて終わったり、
誰かと付き合っても裏切られたり、
…気づいたら誰かを好きになるのが怖くなってた。」
蓮くんは時々頷きながら真剣に聞いてくれていた。
「だから、好きになっちゃダメだって、
蓮くんはアイドルだしなおさら…また取り残されるだけだって、 そう…言い聞かせて、、」
ダメだ、泣いちゃダメだ。
ちゃんと伝えなきゃ。
「蓮くんは友達だって、私そう言ったけど…本当は抱きしめてくれたあの時、違う、きっともっと前から、」
こぼれ落ちてくる涙を止める術はもう無くて
「私は、蓮くんのことが好きです…わっ」
あの時みたいに、
私はあっという間に蓮くんの腕に包まれた。
『全部話してくれて、好きになってくれて、ありがとう。絶対離さないから。大切にする。』
「…蓮くんのことは信じられるよ」
『A大好き』
「ふふ、私も蓮くん大好き」
きっと今、私は世界でいちばん幸せ者
125人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まぴ | 作成日時:2020年8月16日 0時