恋愛なんてしたくない。【黒】 (ページ25)

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何日ぶりだろう

君からメッセージがくるのは。

もう返ってくることはないな、

そう思って連絡先の存在すら忘れていた

蓮くん《返信できてなくてごめん。明日会いに行きたいんだけどダメかな。》

ど、ど、どどうすればいいのこれ。

家に来るってことだよね？

蓮くんのことが好きだと気づいてしまった途端、

"会いたい“ という言葉だけでドキドキしてしまう。

確認すると明日はちょうど予定がなかった。

A 〈久しぶりだね。明日大丈夫だよ。〉

そう返した時、

"ピーンポーン"

インターホンを確認すると、
ビニール袋を持った翔太くんが立っていた。

同じマンションだと発覚した日から、
翔太くんとは時々家でお酒を飲む仲になっていた。

｢来るなら連絡しろっていつも言ってるでしょ！｣

翔太「いいじゃん、どうせ入れてくれるんだから」

ふにゃっと笑いながら言う翔太くんをすんなり入れてしまう私も甘いな。

2人でお酒を飲みながら

私は明日蓮くんと会うことを打ち明けた。

翔太「そっか～頑張れよ、色々と」

翔太くんにはなんでもお見通しらしい

｢ありがと｣

翔太｢何かあったらなんでも言えよ｣

そう言うと、ぐしゃぐしゃと私の頭を撫でてきた。

｢翔太くん撫で方が雑～｣

翔太｢うるせぇ笑｣

なんだかんだいって、

私はこの時間が好きだった。