恋愛なんてしたくない。【黒】 (ページ14)

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深澤｢じゃ、また来るね」

向井「すぐ来るから待っててや！」

ラウ｢Aちゃんバイバイ～！」

｢ふふ、いつでもお待ちしてます～」

4人が帰る頃には、下の名前で呼べるほど仲良くなっていた。

渡辺｢ごめん、俺トイレ行ってくるから先出てて｣

深澤｢はいはい～｣

翔太くんを残し、店から出ていく3人。

｢あ、トイレは向こうの角ですよ｣

渡辺『うん、ありがと。ねぇAちゃん、』

急にぐっと翔太くんが距離を縮めてきた。

｢え、な、なんですか？｣

渡辺『目黒と仲良いの？』

なんだ、蓮くんのことか。

｢う～ん、まぁ普通？ですかね｣

まだ出会ったばっかだし。

渡辺『ふーん』

｢なんですか、急に笑｣

渡辺『俺、Aちゃんのこと可愛いと思ってる』

………いやいやいや、待って、なに急に

私からかわれてる？

そーいえば、蓮くんにも突然可愛いって言われたことがあったような。

いや、なんでいま蓮くんがでてきたんだ。

なに、こういうの流行ってるの？

｢え、っと……｣

渡辺『ふはっ、やっぱ思った通りだわ』

｢え、ちょ、それはどういう…？｣

渡辺『じゃあね、Aちゃん、また来るから』

｢え、翔太くん！？待っt｣

ひらひらと手を振りながら

私の言葉を聞かず翔太くんは帰ってしまった。

なんだったの？今の時間。

……てかトイレは！？

ミステリアスな友達が

またひとり増えてしまった。