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おそらくヒーローと思われるその集団の中に
一際目立つ男がいた。その男は…
「もう大丈夫だ、爆豪少年。我々が来た！」
きっとこの人が爆豪君が憧れる
"オールマイト"なのだろう。
周りの他のヒーローと比べても纏う雰囲気が違う。
"圧倒的強者"
弔さんやステインが目を付けるのも納得がいく。
「いやぁ！苦しい！」
「引っ張んなよ！押せって！」
「どうなってんのよ！」
「木ぃ？んなもん…！」
突然の襲撃により皆が慌てふためく中、
荼毘さんが気を燃やそうとする。
しかし…
____ドゴッ
「カハッ」
ヒーローの一人であるお爺さんに蹴りを入れられ
気絶してしまった。
「荼毘さん…？」
慌てふためく…いや、混乱している、という点では
私も皆と同じで、速すぎる一連の流れに
ついていけてなかった。
しかし白目をむいてグダーンと力尽きる荼毘さんを見て
居ても立っても居られなくなった。
どうして仲間を傷つけるの…？
ヒーローは人を救うモノではないの…？
嫌よ…
壊さないでよ…
奪わないでよ…
「蝶蘭…！」
爆豪君が何か言っている。
でもそんなことは気にしていられない。
「奪わないで！私の大切な仲間を傷つけないで！！」
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作者名：rico | 作成日時：2022年7月6日 6時
