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高校の入学式。
真新しい制服を着て、学校へと向かう。
ブレザーって、こんな着心地なんだなぁって。
だって俺、中学は学ランだったから。
こう見えて俺、卒業式の時ボタン全部持ってかれたんだよ、好きでもないやつらに。
好きなやつに持ってかれてたらなぁって、今頃になってちょっと後悔中です。
「有岡、有岡……」
今は先生から名簿みたいなやつ渡されて、俺の名前を探し中。
"有岡"だから、すぐに見つかっちゃう。
「1年B組かぁ、
クラスにかわいい女子いねえかな」
なんて、満開の桜の木の下でぼやいてたら
「あのっ、ここで写真撮ってくれませんか？」
「あーうん、いいよ」
って、一緒に撮るのかと思いきや、
「あ、いや、君とじゃなくて。
ただ、この木をバックに撮りたいなって」
「あ……」
俺、めちゃくちゃ恥ずかしいことしたじゃんか。
そんな俺を見て横で笑っている君。
「…君、名前は？」
「あ、横田Aです、1年B組の」
「俺、有岡大貴。同じくB組。よろしくな」
「有岡くん…よろしくね」
………なんとなく、ドキッてした
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作者名：ねぎ | 作成日時：2019年2月3日 15時
