僕らの幸福理論 (ページ2)

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好きを伝えようページ2

side A

俺は今、二宮くんに抱きついている。
ここは家で、お風呂から上がってきた二宮くんに俺が思い切り抱きついたのだ。

抱きついてから何も言わない俺に、二宮くんは顔を緩ませながら俺の頭を撫でていた。

和「んふふ、、A？どうした？」

あぁ、声が甘いなぁ。
その声を聞く度に、愛されているんだなぁ。と感じる。

『理由がないと抱きついちゃダメですか？』

和「Aならいいよ。けど、珍しいじゃん」

『、、最近、二宮くん撮影で忙しそうだったので』

和「あぁ、寂しくなっちゃった？笑」

おかしそうにクスクス笑う二宮くんを思わず睨む。
その睨みは効かず、さらに顔を緩める二宮くん。

和「ほんと可愛いなぁ。よしよし、可愛い可愛い」

『子供扱いしてます？』

和「ん？好きな子扱いしてる」

『なっ、、！』

和「んふふっ、顔真っ赤」

楽しそうに俺のほっぺをつつく二宮くんから離れようとするが、二宮くんの力が強くて離れられない。

『もういいです。離してください』

和「可愛い恋人が寂しがってるからなぁ」

『もう寂しくないです！離してください〜』

二宮くんは、小さく反抗する俺の頬に手をおいて顎を合わせた。
至近距離にある二宮くんの顔に思わず目線を逸らすと、「こっち見て」と言われてしまう。

『、、、なんですか』

和「寂しくさせちゃってごめんな？」

『も、いいですから、、恥ずかしいから、離れてください、、』

和「んふふ、可愛い。俺以外にその顔したら怒るからね」

『二宮くんにしかこんな顔しません、、』

そう言うと、二宮くんは口元を緩ませながら俺の唇にキスをした。
番の小鳥たちのように短いキスを重ねる。

『んっ、にの、、み、や、、くっ、』

和「ん？、、ふふ、耳真っ赤」

1度唇から離れたと思うと、次は耳にキスをしてきた。
くすぐったくて肩をすぼめると、二宮くんは小さく笑う。

『、、好き、です』

思っていたよりも小さな声だったが、二宮くんにはしっかり聞こえたようだ。
笑っていた声や耳に降ってきたキスが止まった。

もしかして嫌だったかと一瞬不安になったが、そんな不安などかき消すくらいに強く抱きしめられる。

『んぐっ、、苦しいですぅ』

和「、、はぁぁぁ、、もう、かわいすぎ」

俺の肩に隠すように顔をグリグリする二宮くんの耳は赤い。照れている二宮くんの顔をしっかりと見てやりたいが、強く抱きしめられていてそれは叶わないようだ。