コート上の天使【黒尾鉄朗】

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黒尾side

着替えを終わらせるとAﾁｬﾝが待っていた

黒尾｢Aﾁｬﾝ待たせてごめん」

A｢ううん全然待ってないよ部活お疲れ様｣

黒尾｢ん、じゃあ帰るぞ｣

A｢うん｣


黒尾｢どうだった？｣

帰り道少し聞いてみた

A｢ん？ああ部活？｣

黒尾｢うん｣

A｢すごくいい雰囲気の部活だった｣

そう言われて嬉しかった

その後にAﾁｬﾝは小さな声で

｢私のとことは違って｣

といった


俺は聞き逃さなかったよ

聞こえないように言ったつもりだろうけど


────
Aside

黒尾｢どうだった？｣


A｢ん？ああ部活？｣

バレー部すごくいい雰囲気だったなぁ


黒尾｢うん｣

A｢すごくいい雰囲気の部活だった｣

私のとことは違って



その声は黒尾君には聞こえなかったと思う


音駒のバレー部は居心地が良かった

明るい声

的確な指導

絶えない笑顔





それと同時に当時のことが頭をよぎった

人を蔑む目

向けられる憎悪

絶えないいじめ




だけど









バレーボールはいいなぁ

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