コート上の天使【黒尾鉄朗】

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黒尾side

Aﾁｬﾝがすごく熱心に俺らのバレーを見てくれてる

夜久「今村さんすげー見てくれてんな」

黒尾「おう」

夜久「マネ誘ってみれば？」

その手があったか！やっくん！

黒尾「やっくん俺ちょっと行ってくる！」

夜久「はあ？ちょ、急過ぎねえ？！おい！」


やっくんの言葉を無視して歩き出す

天野と話してるとこに少し首を突っ込む

黒尾「ｵﾔｵﾔｵﾔ?気になります？」

A「え、遠慮しときますー」

あ、振られた

それもそっかバレーにトラウマがあったんだもんな









でも断った後も少し名残惜しそうにしていたのを俺は見逃さなかった








授業15分前に切り上げるのがうちの学校のルールだ

12時15分

そろそろだな


黒尾「集合！」

黒尾「ありがとうございました！」

全員「ありがとうございました！」

黒尾「2人ともなんだかんだ最後までいたな」

天野「だってAがずーっと見てるんだもん！」

A「そんなに？！」

天野「あんな熱心に見てたら戻ろうなんて言えないよ」

A「まじか先に戻ってて良かったのに」

天野「置いてけない！」

A「なんで？学校内だよ？w」

天野「学校内でもだめ！Aこんなにかわいいんだから！色んな男がAにメロメロなんだよ！転校初日でつけられた異名が音駒の天使だよ？！そんな子1人で出歩かせられない！」

A「ゆ、唯華？なんか過保護な母親みたいだよ？」

天野「Aが付き合うってなったらしっかり見極めなきゃ」

A「唯華ぁ〜？！」


あーあこれじゃ中々承諾を得られそうにないな

まぁまずAﾁｬﾝに意識してもらうことが前提だけど


黒尾「やべぇ！あと少しでチャイム鳴る！」

A「あ、ほんとだ唯華急ご」

天野「あ、うん行こ！」

A「じゃあ黒尾、みんなお疲れ様」ﾆｺ

黒尾「〜！」ｶｱｱｱｱｱ

夜久「おい黒尾顔真っ赤だぞ」

黒尾「やっくん今話しかけないで余韻に浸ってる」

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