黒髪の君 Ⅳ (ページ45)

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教場(オマケ話) ページ45

You side

撮影の為の厳しい訓練が終わり、いよいよ撮影に入った

共演者さん、スタッフさんに挨拶をして、撮影が始まる

『お願いします』

木村「お前の相方ガッチガチだけど(笑)」

『ふふ、ほんとだ』

撮影前に教場に向かうと廊下に木村さんがいて、目線の先には目黒くんがいた

木村さんに促されて目黒くんを見ると窓側の1番後ろの席にもう既に座っていた

木村「すげぇなあいつ」

『こういうのが彼のいい所ですよね』

木村「声掛けねぇの？」

『んー、やめときます』

.

撮影が終わり、SnowManの仕事の為目黒くんと一緒にマネさんの車に乗せてもらう

大きい車だから隣に座らなくても乗れるし、

目黒くんと私の2人の時は基本お互い隣に座らない

目「もうちょい奥行って」

『ん、はーい』

けど、今日は目黒くんから隣に座ってきた

マネさんの声で車に揺られる

他の共演者さん、スタッフさんよりメンバーの方が深く関わってる訳だし、

他の8人のメンバーよりここ何ヶ月かは一緒に過ごした時間が多い

だから目黒くんが今どんな気持ちで、

プレッシャーや不安と戦ってるかは嫌でも分かってしまう

『ねぇ、目黒くん』

目「ん？」

横目で目黒くんがこちらを向いたのを確認しながら窓の外を眺める

『、目黒くんも甘えていいんだよ』

『ラウールがいるからお兄ちゃんじゃないといけないって思ってるかもしれないけど、』

『、、もっと甘えてもいいと思う』

チラッと目黒くんの方を見ると、眉毛を8の字にした顔をしてる

目「Aちゃん」

『うん、』

目「、、俺、ちゃんと役者になってる？」

初めて目黒くんの弱ってるところを見た

それから目黒くんの話をたくさん聞いた。

私には聞くことしかできないけど、

それでちょっとでも目黒くんの不安が消えて、自信が着けばいい

目「ごめん、俺めっちゃ話しちゃった」

『ううん、いつでも話して』

目「ありがとうAちゃん」

目黒くんの新しい一面を見れた気がする

目「これからいっぱい甘やかしてよ」

目黒くんはそういうと私の肩に顔を埋めて背中に手を回してきた

『ははっ、急に？(笑)』

背中をポンポンとすると

マネ「おいお前ら！ディスタンス」

目「さーせん」

怒られたから離れて、着くのを大人しく待った私たちでした