黒髪の君 Ⅳ (ページ28)

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RIDEONTIME 1月15日

(リハ場で振りを確認するメンバー)

『おはようございます、遅れました』

ラ「あ、Aちゃん！！」

『ラウールまた大きくなった？』

ラ「ねぇ、それいっつも言ってる(笑)」

〖ドラマの撮影で遅れて入ってきたA〗

深「お前記憶力いいな」

『へへ、』

〖振りの確認をしていたメンバーに遅れを取らずに踊る彼女〗

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〖アクロバットの要となる佐久間が怪我をした〗

岩「どっち足？」

佐「右。捻挫した」

渡「溝？溝に入ったの？」

『佐久間くん、』

佐「ん？」

『佐久間くんのアクロ私がやっていいですか？』

〖佐久間のアクロバットのアパートを全部自分がやると言い出したA〗

岩「いや、やめよう」

渡「うん、お前の体が持たない」

『ううん、やる。』

〖その頑固で真っ直ぐな目を止めるメンバーはいなかった〗

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(最終公演前のマッサージ室)

『いてて、』

〖佐久間のアクロバットを全て担ったAの体は限界を迎えていた〗

佐「A」

『はい』

佐「ごめんな、俺のせいで」

『謝んないでよ、私がやりたいって言った事だし』

佐「でも」

『もし私が怪我したらさっくんが私の分やってくれるでしょ？だからお互い様だよ』

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〖年末SnowManの日々は慌ただしさを増していた。そしていよいよ彼らは憧れの舞台に立とうとしていた〗

〖だがその舞台に立ったのは1人だった〗

『(スタッフに気づき)あ、おはようございます』

「お願いします」

『ごめんなさい、1人だとちょっと賑やかさ無くなっちゃうんですけど、、(笑)』

〖彼女は1人で怒涛の年末年始を駆け抜けた〗

『あーもう、わかんないっ、、』

女性スタッフ「大丈夫だからAちゃん」

『、、っ、ごめんなさい』

〖彼女のは心身共に限界が近づいていた〗

〖そして、2週間の隔離生活が終わりAとメンバーが久しぶりに顔を合わせる〗

向「Aちゃん、久しぶり！！」

『、、うっ、、』

〖久しぶりに顔を合わせた嬉しさと安心で向井の胸で涙を流すA。彼女の涙を見たのは2回目だった&〗

〖そして、この後Aの一定期間の活動休止が発表された〗