そうやで ページ5
You side
" 会いたい " って一言送られてきて
これはきっと彼なりのSOSだと思って、なにも躊躇せず彼の家に向かう
『お邪魔します』
いつものようにエントランスを抜けて、鍵の掛かってないドアを開ける
この人はめんどくさがり屋だから私が来る時はいつも玄関の鍵開けて勝手に入ってこいスタイル
永瀬「よっ」
『よっ』
久しぶりに見た廉の顔は力がなくて、寂しそうで、悲しそう
『なんか食べた？なんか作る？』
そんな廉にかけてあげられる言葉がすぐに出てこなくてキッチンに向かって、冷蔵庫を開ける
『こんな中身空っぽなら言ってよ』
冷蔵庫のどこを見渡してもペットボトルの水しか入ってない
『ねぇ、ちゃんと食べてる？』
永「、、ちょっとは黙ってや」
背中に軽い衝撃がきて次にあったかくなった
『、、廉、泣いていいよ』
廉「そんなん言わんといてや」
私の肩に回す力が強くなった
.
『廉、眠くなってきてるでしょ』
永「、なってへん」
『はい、ベッドいくよ』
否定はしてるけど、明らかに泣き疲れて眠くなってて、
体は素直に寝室に向かう私についてくる
廉を寝かせて、私はベッドの横の床に座る
廉「Aも来てや」
『嫌です』
廉「なんでや」
『私帰りたいもん』
廉「は？帰るつもりなん？」
急に上半身を起こして私の腕を掴んだ
『ちょっと急に目覚めた顔しないでよ、このまま寝かせて帰るつもりだったのに』
廉「うわ冷たいやつや、お前ほんとに」
『こんな夜に来てあげたこの私のどこが冷たいんだよ』
何も返さなくなった廉
そのことは何も言えないんだきっと(笑)
.
廉「A」
廉の隣をポンポンってして、来てって
『廉、人にベッド乗られるの嫌いじゃん』
廉「Aに乗るなって言ったことあるか？」
ベッドの横で立ってる私の手を握ってそんなこと言ってくる
考えてみれば、私がふざけてベッドに寝ても廉は何も言わなかったし、
色々あって、廉の家に一時期居候してた時は自分はソファで私にベッドを使わせてくれた
『、ないかも』
永「やろ？だから」
グイッて引っ張られて細い廉を押し倒しそうになったけど、
廉が受け取ってくれた
『廉、大人になったね』
.
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takkimakki(プロフ) - すごく好きなお話です。更新楽しみにしています！ (8月10日 10時) (
レス) @page13 id: ff744b84c3 (このIDを非表示/違反報告)
きびだんご(プロフ) - ぴょょさん» ありがとうございます。そのお言葉が励みです！ (2022年12月5日 2時) (レス) id: 95d19ddf6d (このIDを非表示/違反報告)
ぴょょ(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます。 (2022年11月2日 0時) (レス) @page3 id: d8e70a51b7 (このIDを非表示/違反報告)
きびだんご(プロフ) - むーさん» ご指摘ありがとうございます。こちらの注意不足です。申し訳ないです。 (2022年9月25日 19時) (レス) id: b7045a0566 (このIDを非表示/違反報告)
きびだんご(プロフ) - 湯草さん» ご指摘ありがとうございます。注意不足でした。申し訳ないです。 (2022年9月25日 19時) (レス) id: b7045a0566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きびだんご | 作成日時：2022年9月25日 4時
