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買った物を冷蔵庫にしまいながら、そんな事を言っていると、頭に衝撃を感じる。
振り向くと、私にチョップをかましていた萱島さんがいた。
「いーたーいー」
「調子乗ってるから、冷ましてやろうと思って。マジで気をつけなって言ってんの。俺と違ってあなたは女でしょ？なんかされたらどーすんの」
顔を見上げると、真面目な顔で怒ってるから、受け止めるしかできなかった。
「気をつけます、、」
「何買ったの」
「スイーツ」
無言で手を出され、買ってきたものを渡すと、そのまま二人でソファでスイーツタイムとなった。
「うま」
「もう萱島さんの好みはわかってるからねー」
ああ、幸せだなぁ。
未来での生活も、帰ってきてからも、いつも何かに追われて、必死に闘い続けてきたから、こんな些細な日常が、本当に素敵なものなんだと実感する。
こんな日が、未来永劫続いて欲しい。
それしか望まない。
それから数日経った。
萱島さんの言いつけを守って、私は一人で外出することを控えている。
でも萱島さんには仕事があって、現在絶賛ニートの私は、一人で家で過ごす時間も多かった。
あー萱島さん早く帰らないかなぁ
《ピンポーン》
インターホン？何だろ。
通話ボタンを押すと、宅配便の格好をした人が写り、お荷物ですとの声が。
荷物来るなんて言ってたかなぁ
言われたけど忘れたのか？と頭をグルグル回転させながら、ハンコ片手に玄関のドアを開けた。
「Aさん！やっと会えた！僕、あなたのファンなんです！」
「え、いやあの」
あまりの勢いで捲し立てられて、正常なリアクションが取れなかった。
え、ファン？ここまで来る？おかしいでしょ！
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作者名：藍 | 作成日時：2023年9月21日 0時
