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「あんまり遠くまで行くと危ないですよ」
「お気遣いなく、ていうかなんで来るの」
「気にしないで下さい。勝手にやってるだけなんで」
はぁと間のぬけた相槌を打つと、本当に気にせずズンズン進んでいく。
歩きなれてない山道は普通に歩くだけで必死で、彼のペースには到底着いて行けそうにない。
あぁ息があがってくる。
体力が無さすぎる自分を呪いたい。
「はぁ、はぁ、ちょっと待って」
何かが引きずられる様な音と、彼の声がして顔を上げると姿が見えない。
あれ？
後を追わなきゃと駆け出すと谷の様になっている地面が目に飛び込んできた。
「ちょ、なんでこんな」
崖の淵で蔦につかまって必死に堪えている彼が視界に入り、私は慌てて彼の腕を掴む。
「そっちの手で掴んで！」
「お前も、落ちんだろ」
私は片方の手を必死に差し出す。
掴んでるだけじゃなくて引き上げなきゃ、
「かっこつけてる、場合じゃない！」
必死に掴んではいるものの、私の力ごときじゃ長くもつような状態ではない。
どうしよう、どうしよう、
助けたい、死なせたくないのに、
「誰か、誰かー！」
藁にも縋る思いで必死に叫んだ。
誰に向かってなのかはわからないけど、助けたい気持ちが私を動かしていた。
突然、視界の端から腕が伸びて力強く掴まれる。
顔を上げると白浜さんの姿があった。
徐々にずり下がっていた身体も安定して、パニックになっていた心が緩むのがわかる。
「頑張れ！諦めるな！」
さすが男性の力と言わんばかりに、白浜さんは精一杯の力で少しずつ引っ張り上げていった。
畑野先生も後ろで白浜さんの腕を掴み一生懸命支えていて、なんとか引っ張り上げた後4人で地面に倒れ込んだ。
全員の荒い息遣いだけが聞こえる。
「大丈夫か」
白浜さんの問いかけに疲れたと苦笑いをしている。その顔は生きている喜びに満ちているように私は見えた。
ここでは生きていくだけですごいことで、死にたいだとか辛いとかいう感情を感じる間もない。
生きていきたいと素直に感じて、人間って単純なんだと自然に笑顔がこぼれた
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3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 藍さん» いえいえ､こちらこそ迅速な対応をありがとうございます!占ツクライフ､楽しんでくださいね! (7月15日 20時) (
レス) id: da35f6fb87 (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 失礼します…!実在する方を小説に出す場合はオ.リ.フ.ラを外した方が良いですよ!また､nmmn(実在する人物を題材にした二次創作)ではご本人様の目につかないよう､伏せ字や検索避け(長くなってしまうので､お手数ですが詳細はご自身でお調べください)などをしましょう! (7月15日 16時) (レス) id: 6196f83925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍 | 作成日時：2023年7月12日 11時
