検索窓
今日:10 hit、昨日:25 hit、合計:33,067 hit

42 ページ42

.


奥から3人の男が出て来て、中へどうぞと誘導される。

その中に私と会っていた彼もいた。
やっぱり中心人物だったんだ。

みんなそれぞれ警戒しつつ足を進める。


「皆さんと同じで初めは苦労しました。ですがみんなで力を合わせてここまで」


リーダーらしき男は自作した調理場やお風呂なんかを案内した。

すごい、こんなに整っているなんて、
空いた口が塞がらないとはまさにこのことで、私達の車両周りとは天と地の差の様に思えた。

そして車両内に通される。


「改めてご紹介させてください。こちら植村さんは工務店の方で、奥が加古川さんです」

「お久しぶり、ですね」


名前知らなかったな。
後ろめたいのか、彼は視線を私から逸らした。
あの事、知ってるんだ。


「彼に皆さんの事も聞いて、私達の車両の存在も皆さん知っていたと伺ってます」

「えぇAさんから聞いたので、でも場所は知らなかったので、会いには行けませんでしたが」


白浜さんが私の代わりに答えてくれた。
私を前に出さないように、気遣ってくれているのかな。


「こちらの山本さんはIT企業の社長さんで、俺らのリーダーです」

「いやぁリーダーなんてそんな、皆さんの意見のまとめ役的なそんな感じですね。乗客の皆さん本当に協力的で感謝してます」


この人の事はなぜか好きになれそうにないと、直感的に思ってしまった。
なんか、怖い。


「へぇ良かったですね。楽しそうで、こっちはお陰様で怪我人が出てるんですよ」


萱島さんは煽る様に、加古川さんに詰め寄った。
加藤さんを刺した時に目撃されているのは、まさしく目の前にいる彼だったから。


「女襲う様な奴らだろ。あんたらなんて全然信用できない」


萱島さんはリーダーの目前でそう吐き捨てた。
こういう時にいらない気遣いで強く出れない私は、萱島さんの強さに助けられている。


.

43→←41



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (61 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
138人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 藍さん» いえいえ、こちらこそ迅速な対応をありがとうございます!占ツクライフ、楽しんでくださいね! (7月15日 20時) (レス) id: da35f6fb87 (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 失礼します…!実在する方を小説に出す場合はオ.リ.フ.ラを外した方が良いですよ!また、nmmn(実在する人物を題材にした二次創作)ではご本人様の目につかないよう、伏せ字や検索避け(長くなってしまうので、お手数ですが詳細はご自身でお調べください)などをしましょう! (7月15日 16時) (レス) id: 6196f83925 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年7月12日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。