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加藤さんの事が落ち着いた今、考えなければならないのが、もう一つの車両の人達の事だ。
現在、決して友好的な関係とはいえずに、警戒心は常に感じている。
もうただ生きることだけを考えればいいという訳では、なくなってしまったから
自衛が必要。
みんながそう感じていた。
「田中さんは警備会社にお勤めなので、この先どう注意すればいいか、話を伺う為に来てもらいました」
突然の田中さんの登場にブーイングが巻き起こっている中、白浜さんが皆んなを制して、事のわけを話している。
確かに、突然誰かに襲われるかわからない今、この車両を守らないと。
「教えて下さい。お願いします」
反感を抱いている側だった私の態度に面を食らった表情の田中さん。
私だって背に腹は変えられません。
それから田中さんの指南により、防犯グッズの製作が始まった。
萱島さんは、米澤くんや江口くん小春ちゃんらと罠を作りつつ、何だか戯れているようだった。
私はその輪には入らずに、白浜さんの火おこしを手伝っている。
今は萱島さんの側にはいたくない、、
「どこにでも火がある、現代のありがたみを感じますね」
「原始的ですが、ここにはこれしかないですからね」
明石さん、畑野先生も一緒に白浜さんを見守っている。
私も私で擦っているけど、煙が立つ様子は微塵もない。
手が痛くなるな、これ
「白浜さん、あまりやりすぎると手がやられますよ」
「Aさんは無理しないで下さい。俺がなんとかするんで」
手を振って休ませている私を見て、そう言ってくれたけど、白浜さんも少しは休んで欲しいのに、
その様子を見てか、萱島さんが怪訝な顔で白浜さんの横に座る。
「そんなに焦んなくていいんじゃないの、火種も消えないようにしてるしさ」
「そうですよ、毎日少しずつ練習した方が」
「でも誰かが火を起こせるようにならないと」
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3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 藍さん» いえいえ、こちらこそ迅速な対応をありがとうございます!占ツクライフ、楽しんでくださいね! (7月15日 20時) (レス) id: da35f6fb87 (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 失礼します…!実在する方を小説に出す場合はオ.リ.フ.ラを外した方が良いですよ!また、nmmn(実在する人物を題材にした二次創作)ではご本人様の目につかないよう、伏せ字や検索避け(長くなってしまうので、お手数ですが詳細はご自身でお調べください)などをしましょう! (7月15日 16時) (レス) id: 6196f83925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2023年7月12日 11時