34 ページ34
.
少し微笑んでお礼をいう白浜さん。
どこかぎこちないその笑みが印象に残った。
「先生、〇〇君はまだ学校に来れてません。きっと彼も自分の罪に苦しんでいると思います。まだ助けられる。遅くはないです」
「畑野先生ありがとうございます。もし私達の世界に戻れたら、全てちゃんと公にして、彼ともまた向き合っていきたい、今はそう思えます」
「もう背負うなってのに、まだそんなクズ助けるつもり?」
「やっぱり教師なので、罪を償えば更生の道もきっとあります。これは共犯である私にしかできないから、それに置いてもいいと思えるから、背負っていけるんだと思います」
ひとつため息をつくと、あんま頑張りすぎんなよと頭にポンと手を置いて、その場を去っていった。
ああもう、こういうところ、ずるい。
この胸の高鳴りは、
もう無視できないのかもしれないな。
そしてやけに頭がクリアになり、なかなか寝付けず寝不足のまま朝を迎えた。
みんなが植物採集に出かけている間、私は1人で加藤さんの看病にあたっていた。
熱もあるし、あまり状態は良いとはいえない。
あとは薬草と加藤さんの力を信じるしかない。
どうか、神様、加藤さんを連れて行かないで。
お願いします。
皆がとってきた薬草を患部に塗りながら、私はただ祈り続けた。
.
138人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 藍さん» いえいえ、こちらこそ迅速な対応をありがとうございます!占ツクライフ、楽しんでくださいね! (7月15日 20時) (レス) id: da35f6fb87 (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 失礼します…!実在する方を小説に出す場合はオ.リ.フ.ラを外した方が良いですよ!また、nmmn(実在する人物を題材にした二次創作)ではご本人様の目につかないよう、伏せ字や検索避け(長くなってしまうので、お手数ですが詳細はご自身でお調べください)などをしましょう! (7月15日 16時) (レス) id: 6196f83925 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍 | 作成日時:2023年7月12日 11時