22 ページ22
.
協力するのかどうかはまた明日ここで、と再度同じ約束をして、彼は足早にいなくなる。
謎は謎のままで何も得たものはなかったけど、きっと皆んなが力を合わせなければ、何も前には進まない。
私の交渉次第になっちゃうのね、、
運命を託された様な重圧を感じた。
車両に戻ると重苦しい空気を感じる。
「倒れた?!」
「ある実を食べたら突然に、Aさんに診てもらおう探してたんですよ」
「私は医者ではないから、何が出来るかわかりませんが、とりあえず」
急いで畑野先生の横に座り、様子を見る。
熱もないし現時点ではこれといって異常が起きている様子はない。
ああなんでこんな時に側にいられなかったんだろう。
白浜さんの隣でしばらく様子を見ていると、ゆっくり瞼が開かれ意識が戻ったのがわかった。
「畑野先生?」
「あぁよかった」
「すいません、ご心配おかけして」
「まだ休んで下さい。私、こんな大変な時にいなくて、ごめんなさい」
畑野先生が目の前で生きていることに、安堵し涙が自然に落ちていくのがわかった。
私こっちに来て涙腺ゆるくなったのかな、冷静な白浜さんが隣にいることで、なんだか恥ずかしくなる。
照れ隠しの意味もありつつドアの付近に立って辺りを見ると、忙しなく動いている乗車全員の姿があった。
さすが萱島さん、こんな未来をつくっちゃうなんて、、
当の本人を見ると、先日の大人を馬鹿にした発言のせいか、居場所のなさそうな様子の江口くんに声をかけていた。
こんなところでもお兄ちゃんしてる。
ぶっきらぼうだけどその優しさは、私だけじゃないみんなを救っている。
.
138人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 藍さん» いえいえ、こちらこそ迅速な対応をありがとうございます!占ツクライフ、楽しんでくださいね! (7月15日 20時) (レス) id: da35f6fb87 (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 失礼します…!実在する方を小説に出す場合はオ.リ.フ.ラを外した方が良いですよ!また、nmmn(実在する人物を題材にした二次創作)ではご本人様の目につかないよう、伏せ字や検索避け(長くなってしまうので、お手数ですが詳細はご自身でお調べください)などをしましょう! (7月15日 16時) (レス) id: 6196f83925 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍 | 作成日時:2023年7月12日 11時