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「あのさ、甘えんじゃないよ、自分で食べるもんくらい自分でみつけろ、な?」


萱島さんが立ち上がり捲し立てた。
この全てがゼロの世界で、全員が自主性を持たなければ私たちは生き残れない。
そのリアルを全員に叩き込もうとしている。


「動かない、役に立たない、食べられない、そういう奴から死んでくぞ。それが嫌なら動け、働け!!」


乱暴に見えるけど、いつも現実的な道を示してくれている。
遠回りだけどそれは全員を守るということに繋がっている気がして、

私も守りたい、みんなを
覚悟が固まった瞬間だった。


植物に詳しい加藤さんに教えを乞う形で、みんな食糧探しに出かけた。

わたしはその輪からそっと離れて約束の場所へと向かう。


乱暴な男、なにされるかわからないけど、みんなを守ることになるのならそれが一番重要だから、

私は私のやり方でやるしかない。


「来るとは思わなかった」

「みんなを守りたいから」


男は少し意外そうな顔しつつ、辺りを警戒している様だった。


「一人で来たから」

「じゃあまずはそっちの車両の人数を教えろ、変な抵抗は考えない方がいい。俺はただ情報が欲しいだけだ。他はなにもいらない」

「わかった、それならその分の貴方の話も聞かせて、少しでも何かヒントがあるのなら知りたい。お願いします」


とりあえず危険な人物ではないように見えたから、私も要求をする。
ここは未来なのか、帰る方法があるのか、知りたいことは山程ある。

そして私たちは話をすり合わせた。
彼の話を聞くと概ね同じ状況だということがわかった。

2車両あったってことか、、


「私たち協力し合えないですか?こんな状況きっとお互い役に立てると思うんです」

「俺は何も決められる立場にはない。今日の話の全てを俺たちのリーダーに伝える」


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3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 藍さん» いえいえ、こちらこそ迅速な対応をありがとうございます!占ツクライフ、楽しんでくださいね! (7月15日 20時) (レス) id: da35f6fb87 (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 失礼します…!実在する方を小説に出す場合はオ.リ.フ.ラを外した方が良いですよ!また、nmmn(実在する人物を題材にした二次創作)ではご本人様の目につかないよう、伏せ字や検索避け(長くなってしまうので、お手数ですが詳細はご自身でお調べください)などをしましょう! (7月15日 16時) (レス) id: 6196f83925 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年7月12日 11時

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