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親が犯罪者だの大金持ちだの嘯いて、みんなを嘲笑っている萱島さん
白浜さんや畑野先生は呆れていた。
最後は、恋人と死別してその犯人からの手紙だという。
「さぁ今のは嘘、本当どっちでしょー」
これも嘘だとわかったけど、そこではあえて何も言わなかった。
「濡れてる、」
土が湿っているのを感じて呟く。
皆が触って確かめる。
水辺が近いと感じ先を急いだ。
「俺を舐めるな、甘く見るなよ！！」
電車近くまで戻ってきたところで、田中さんの怒鳴り散らす声が聞こえた。
その瞬間萱島さんが走り出す。
私も反射的に一緒に走り出した。
「てめぇどうなっても文句言えねぇよな」
「やめて下さい！」
田中さんに飛びかかり、脅す様にハサミの刃先を顔寸前に近づけている。
その腕は固く力が入っていたが、精一杯手を取り押し返した。
「いっ、」
「やめろ！暴力はよせ！」
白浜さんが田中さんに覆い被さる萱島さんをひっぺがした。
痛みを感じると手のひらからほんのわずかに血が滲んでいた。
「先生、大丈夫ですか！？」
「かすり傷です」
怒鳴り声がして顔を向けると、一線を越えるものは排除するべきだという萱島さんと、それに反対する白浜さんが対立していた。
どうやら田中さんが水の箱を隠し持ち、独り占めしようとしていたらしい。
皆が平等に死にそうなくらいに喉が渇いているのに、その独りよがりは信じられない。
どちらのいい分も多分正しい。
この極限ともいえる状況で、一つ一つの選択は自分やみんなの命に直結しているから、
どう守るのか、誰を守るのか
それが問われている。
萱島さんから多数決の案が出され、田中さんを追い出したい人の挙手が求められた。
私は迷いなく一票を投じた。
もう2度としないで下さい、と畑野先生によって念押しされた田中さんはまるで上司に謝る部下のように何度も頭を下げる。
結果、畑野先生の一票により田中さんの残留が決まった。
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3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 藍さん» いえいえ､こちらこそ迅速な対応をありがとうございます!占ツクライフ､楽しんでくださいね! (7月15日 20時) (
レス) id: da35f6fb87 (このIDを非表示/違反報告)
3人の隊長と座長の剣士@自由浮上自由返信(プロフ) - 失礼します…!実在する方を小説に出す場合はオ.リ.フ.ラを外した方が良いですよ!また､nmmn(実在する人物を題材にした二次創作)ではご本人様の目につかないよう､伏せ字や検索避け(長くなってしまうので､お手数ですが詳細はご自身でお調べください)などをしましょう! (7月15日 16時) (レス) id: 6196f83925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍 | 作成日時：2023年7月12日 11時
