失恋した君へ、ちっぽけな庭園から溢れんばかりの愛を。【YG】 (ページ11)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:5,899 hit

11話ページ11

＿JM side＿

JN「やーーー！！ジミナァアアア！！！？」

JM「！？！？！あぁっすみませっ…！！」

パキッとスーツを着こなしたジニヒョンに怒鳴られる

はぁ、またやってしまったのか僕…

僕の手にはコーヒーカップが乗ったお盆

彼のスーツにはコーヒーの染みが広がっている

JN「ナムジュンに任せたら、コップを割るからジミナに任せたのに
　全く…これで3回目じゃないか？お？」

NJ「もうそうなったらご自分で淹れることをお勧めしますよジニヒョン
　あんまり落ち込むな、ジミナ。な？」

言い合ってたナムジュニヒョンとジニヒョンが僕の顔を覗きこむ

NJ「…まだ悩んでるのか？」

JM「え？」

JN「やっぱり。ここは上司の出番だな、ナムジュン」

NJ「そうですね。ジミナ後で」

JM「…はi」

JN「さあ！！昼休憩終わる前に着替えるかあ」
　 NJ「コーヒーのシミだらけでも変わらずイケメンですね」
　 JN「本当？やー！やっぱりお前は見る目あるよ」

僕が言い終わる前に2人が去っていく

ちょっと待てくれてもいいじゃん。

JN「んで、Aちゃんまだ見つかってないの？」

JM「えぇ、まぁ……」

NJ「やっぱり」

大衆居酒屋で僕ら3人、お酒や小鉢が並んだテーブルを囲む

僕の最愛の妹が失踪して1週間が経った

いなくなってから1、2日間くらいは
「どうせAのことだから気分転換にどっか行ってるんだろうなあ」
「そおっとしておこう」って思ってたけど

こんなに帰ってこないことなんてある？

連絡も取れないしさ。

失恋したからホイホイと他の男にでもついて行っちゃったの？

いやいやいやいや、Aはそんな尻軽な女じゃないこと
僕が一番わかってるでしょ、そうそう

NJ「Aちゃん、大学生だろ？大学には行ってないのか？」

JM「今春休みなんですよ、あのこ」

JN「だから友達に聞いても行方がわからないのか」

JM「連絡くらいしてよ、もう…」

JN「大好きな妹が音信不通だなんて確かに焦るよね、」

うんうんと真剣な表情で頷くナムジュニヒョン

JN「あ、」

NJ「どうしたんです？」

JM「？」

JN「もうさ、