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6話 ページ6
TH「ねえとっても綺麗な星だね」
TH「この星には漫画ある？」
TH「ご飯って何食べてるの？」
彼はとってもお話が好きな人だった
『テヒョン、さっき私のことお姫様って…』
どういう意味？って聞こうとしたら
私の顔を覗き、四角い口で微笑んだ
TH「僕のお気に入りの絵本の主人公なんだ、君が。」
絵本？私が絵本の中に出てくるの？
『どんな絵本？』
TH「君はね、宇宙にある小さな星のお姫様なんだ。
ひとりぼっちの。」
「ちょっと待ってね〜？」と、言ってテヒョンが飛行機の中を
ガサゴソと何かを探す
TH「ほら！これだよ〜」
彼が手に持っていたのは、小さな女の子がたった1人
星の上で佇んでいる絵本だった
『これが私なの…？』
TH「そーう！小さい頃この絵本を読んでずっと信じてたんだ
お姫様がいるって」
『でも私お姫様って分からない…』
TH「いーや僕のいう通りだよ？
この星に住んでいるのはAしかいないでしょ？」
希望で満ちているその目に吸い込まれそう
『確かに、私だけ』
TH「僕が友達第一号だね！」
『…うん！』
友達ってこんなに温かいものなんだ
私はこんなの知らなかった
『ねえ、こっちにきて』
私の星を案内してあげるね
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作者名：ゆある | 作成日時：2021年9月25日 18時
