スキズとひみつレンアイ part5

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ーー♪





　
『、リノくん…電話きてるから』



LK「んん、だめ」



私がポケットに入ってるスマホを取り出そうともがくと
リノはそれを阻止するように私を抱き締めた



　
『っちょ…仕事の電話だったらどうすんの！』



私は彼の背中を軽く叩いた



　
LK「…だってどうせチャニヒョンだもん」



『だもんじゃないよ、ほら離して』






あぁ

　
心臓がバクバクする



　
私はこの着信に心底感謝した




不貞腐れてるリノくんを横目に私は電話に出た



　

　
　
『…はい！もしもし？』


　


咄嗟に出たは良いものの、誰からか見てなかった…







HJ《あ、ヌナ〜！何してた？》



SM《ちょっと僕にも電話代わってよ》





　
『…あ、ジニ？』



発信元はヒョンジニだった

　
何やら周りが騒がしい




HJ《ちょっ…スンミナ邪魔しないで！》



『もしもしジニ、何？どうしたの』



HJ《あ、えっと美術館の作品が凄くてね。パンフレット買おうと思っていま見てるんだけどヌナもいるかなって》



『パンフレット？あぁ、ジニそういうの好きだよね』




私は目の前にいるリノにアイコンタクトを送った

　
　
口パクでジニと



　
リノくんは真顔のまま私を見つめる



　
『(…なによその顔…)』





　

HJ《ヌナ？聞いてるー？》



『あ、うん。そうだね、せっかくだし私も……んっ！』






　


　
ビックリした


　
私がジニと会話を続けようとした途端、リノは私の耳たぶを軽く噛んだ



　

あぁマズイ



　
リノを放置したのは間違いだった



　
HJ《…ヌナ？いまなにしてるの？》



『っ、何もしてない！今いろんなお店見てて』



　
お願い


リノ



　
今はやめてくれ…




　
LK「はやく電話切ってよ」



ジニに聞こえないように小さな声でそう言うリノ



　
LK「…じゃないともっとAさんが嫌がるようなこと、しちゃうよ」



狭い路地

昼間だというのに辺りは暗くて


　
古い建物の間から差し込む光がリノの顔を照らす



　
鋭い目つきでそう私に言う彼の顔は


　
まるで本物の猫みたいだった



　

　

『…ん…、！…ジ、ニ…ごめん、一旦切るよ、』


　
HJ《ちょ、ヌナ！、》


　



私の鼓膜を刺激する淫らな音


　
リノくんの舌はとてつもなく柔らかくて


　
どうしようもないほど、熱かった







LK「ん、…偉いね、ちゃんと切ったんだ」






『…この、バカリノ…！、』

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