スキズとひみつレンアイ part4

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バンチャンside


　
　
ーーガチャ…




　


　
BC「チャンビナ？忘れ物……って、A？」



　
『あ…チャニ、みんなは？』



BC「ヨンボクが頑張ってたからってみんなでジム行ったよ、どうしたの？そんな顔して。……もしかして泣いた？」





やっと1人の時間ができたと思い俺はそそくさと作業を始めたところだった

　
　

　



静かにドアを開けた音が聞こえその方を見ると


Aが少しだけ重い足取りで部屋に入ってきた




　
顔を見ると、頬に涙の跡が見えた



　
俺は急いでAの元へ駆け寄ってその頬を撫でた




　
　
『…うーん……泣いた、といえば泣いた。けど悲しくてじゃないよ』



BC「どういうこと？じゃあなんで、」



俺は床にしゃがみ込んでAの顔を見上げた



　
するとAは俺の顔を見た後、急に安心したかのようにボロボロ泣き始めた




　
　
BC「え、ちょっ！まってA！ほんと何があったの！？リクスと喧嘩でもした？」



『っ…違う、ちがうんだよチャニ…わたし…』



　


自分の服の裾で涙を強く拭うA



　
BC「落ち着いて、ゆっくりでいいから俺に話して」





　
俺はAの肩を抱き、ベッドに座らせた

　
　
　
　
　
　

『…わ、たし……チャニ、ごめん…今だけ、少しだけで良い。少しの間だけでいいから…私を抱き締めて』





　



BC「……A…」




　


　
それに俺はすぐに応えた


　
　
だって、今にも消えてしまいそうな顔をしてたから







きっともう、ひとりでは抱えきれなくなったんだよね

　
　

　
それに俺を頼ってくれた


　




　
あぁもう



　
諦めないって決めたのに




　
なのに、どうしてこんなに大切にしてあげたいと思うんだ







　




　
『…ごめん、ね…チャニ…ヨンボクと色々話してて、それで…ヨンボクは今寝てて、それでわたし…』





BC「何も言わないでA、今だけは何も考えるな」






　
俺はAを抱き締めながら上を向き天井を眺めた



　
　

　


もう良い頃合いなのかな



　
こうやっていつでもAが泣ける場所を作ってあげることが


　
　
俺にできる最大限のことなんだろうか






　
　
なぜ泣いてるかは深く聞かない



　



だってそれを聞いてしまったらさ




　
　
　
　

　
本当に俺はAを諦めなきゃいけなくなっちゃうじゃないか




　
　
　



　

　

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