スキズとひみつレンアイ (ページ36)

今日:72 hit、昨日:30 hit、合計:236,819 hit

36 ページ36

　

あれからしばらくの間チャニは泣き続けた

　

わたしは抱きしめたままチャニの背中をさすり続けた

　

　
静かなこの部屋にはチャニの必死に堪えた泣き声だけがただ鳴り響いた

　

　
---

『…ちょっと落ち着いた？』

　
私はチャニの背中をさする手を止めそう聞いた

　

　
BC「、うん。…ゴメンA…迷惑かけて」

『ううん、迷惑じゃないよ。…チャニが少しでも楽になれるなら私はなんだってしたいよ』

　
チャニは私に、ありがとうって何度も何度も言った

　
　
BC「…ここに連れてきたのはさ……Aがはじめてなんだ」

『…え』

　
私は今、心底驚いた顔をしているだろう

　
　
　
…素直にとても嬉しいと感じてしまったんだから

　

BC「…ここにいるのがAでほんとに良かった…」

鼻を啜りながらチャニはそう呟いた

　

『…もう……』

　

　

いつも頼れるみんなのリーダーで

　
ステージ上でイエニやヨンボクが泣いてる時も、父の様な優しい笑顔で見守っていて

　

　
『(…なのに、こんな今にも壊れちゃいそうな姿見せられたら)』

　
ずっとそばにいたいと思っちゃうじゃないか

　

BC「……A？…、わっ』

　

私はチャニを抱きしめる力を強めた

　
痛いくらいにギュッと

　

『…これからはもっと頼ってよね、リーダー』

　
恥ずかしくてぶっきらぼうにしか伝えれない私だけど

　

ほんとに心からバンチャンを大切に思っている

そう確信した

　

　
BC「…うん、ありがとう。大好きだよ、A」

　

わたしも大好きだよと返す

　

　
チャニが笑顔になりますようにと願いながら

　

　