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今日は静かだ
工事現場の様な煩いメンバーたちの声がしない
小鳥の囀りだけが聞こえる
……なんて平和なんだ
『…んん〜……あつ…い』
まだ肌寒い季節だというのに汗ばんでいるのがわかる
虚な目を擦る
『…あ』
CB「…zzz」
『ビニ…』
…そうだ
昨日あの後、わたしはイエニを寝かしつけた後
チャンビンの元へ向かったんだ
『…狭っ』
日頃から鍛えているチャンビンの身体ははとてつもなく大きく、厚くかった
『(チャンビナ…基礎体温高そうだな…)』
いつもは何も身につけず寝るみたいだけど、わたしに気を遣ってくれてるのかタンクトップだけは着ていた
『(…ほんと凄いなこの腕…カチカチじゃん)』
興味本位で二の腕の筋肉を触ってみる
CB「…、ん…
朝から大胆だね、ヌナ」
『っ、うわ』
ビックリした
『急に起きないでよ』
CB「いやそんな艶かしく触られたら起きるでしょ…」
『な、なま…少し撫でてみただけじゃない』
CB「ヌナに触られたらいついかなる時でもドキドキしちゃうもんなの!」
『…あ、すみませんでした』
暑いからもう離してとビニに伝える
思ったよりもすぐに離してくれた
CB「…ヌナ汗すごいかいてる」
ビニがわたしの首元に手を当て汗を拭う
『ビニのせいだよ…わたし普段寝てる時汗かかないし』
CB「いいじゃん、人間カイロ」
寒い時は俺のところに来たらいい
そうビニはわたしに笑いながら言った
太陽のような人だ
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わたしはチャンビニとリビングへ向かうと
誰かがテレビを見ながら何かを貪っていた
『?』
…あの黒髪はイエニ?
ビニはキッチンに向かい冷蔵庫に入ってるペットボトルの水を取り出した
CB「イエニ、また朝からハンバーガー食べてるな」
『あ、やっぱイエニちゃんか』
そろーと近づき彼の顔を覗く
『やっぱりイエニちゃんだ、おはよう』
IN「あ、ヌナ…おはよう」
『朝からハンバーガーいいね、わたしもデリバリーしちゃおうかな』
CB「こら〜ほんとは良くないんだよ、カロリーのバケモンなんだから」
遠くからチャンビンが口うるさく何かを言っている
IN「……そんなこと、わかってるもん」
その言葉に少しむすっとするイエナ
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作者名:チャンミ | 作成日時:2023年3月9日 21時