2 ページ2
+*+*+*+*+*+
これで現在のオトモダチは1人だけになった
その彼は、わたしの中では特別な存在
「わたし、猫に似てる？」
路地裏の白猫は
人馴れしているのか、わたしが近寄っても逃げようとしなかった
その横に、彼女とおんなじように座り込み
話しかける
みゃあ？
なんとなく返事をしたように聞こえたが
やはり猫
気まぐれに座っていただけらしく
ものの数分で路地裏に消えていった
「ん〜、確かに気まぐれちゃん」
八乙女光に言われた言葉を思い出す
"Aって猫みたいだよね"
その意味を訊ねたはずだが
なんせ行為の最中だったから、よく覚えていない
でも、気まぐれな所
って言ってたのは覚えている
「男は腰さえ振ってればいいもんなぁ」
いつからこういう事を始めたか
そんな遠い過去ではないはずだが
これもまたよく覚えていない
覚えているのは
その度に覚える、身体の感覚だけ
スマホのバイブレーションが鳴る
「もしもし、光くん？」
「うん、会えるよ」
またこうして
わたしを偽って
彼が好きなオンナノコを演じて
だけど彼がわたしを好きになったら
捨てて
そうやって、生きていく
「ふぁぁぁ」
歪んでるって気づいている
でも
やめられない
+*+*+*+*+*+
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ま し ゅ め ろ
| 作成日時：2023年10月6日 9時
