＊1-3 ページ3
.
目が覚めて、まず視界に入ったのは
ロウソクみたいな形をした透明の筒が
段のようにたくさん連なっている
綺麗で高級そうな灯り
控えめに灯してくれている、淡いオレンジ色の光は
目覚めたばかりのカラダに優しかった
「…ん」
重い体を引きずり起こして
部屋を見渡す
広さ的には25帖くらいだろうか？
部屋の真ん中に、ふかふかそうな絨毯
その上に置かれるテーブルとソファ
クローゼットらしき扉があるのだろう
壁の一部には取っ手がつけてあった
「……有岡、大貴って言ってたよね」
驚くほどにハッキリとしているさっきまでの出来事
暗い夜道に突然現れた彼は
行こっ
とだけ言って、わたしを"ココ"へ連れてきた
それまでの経緯はよく覚えてないけど
知らないこの部屋にいる時点で、連れてこられたのはわかる
だけど…
どんな風に意識を飛ばしたわたしを連れてきたのか
そもそも、なんでわたしをここに連れてきたのか
彼は一体何者なのか
分からないことだらけ。
それなのに
ちょっとした異空間にいる今を
楽しんでしまっているわたしがいるのも事実だった
「あれ？…うそ、やだ」
ちらっと目に入ったスーツの裾
知らないうちに、糸がほつれてしまったらしい
明日も着ていくのに、どうしよう…
っていうかわたし、明日も会社行けるの？
なんて疑問が浮かんでいた
コツンコツンコツンコツン
部屋の外から、誰かの足音が聞こえる
あ、ここ、靴のまんま生活する
西洋スタイルなんだ
なんて、場違いなことを考えながら
もうすぐ入ってくるであろう"彼"を待ちわびる
ガチャ
「ん、起きてたんだ。 ってかお前、ちょーいい匂いする」
入ってきたのは"彼"ではなく
「あー、俺、八乙女光。 よろしく」
妖艶さを纏ったキケン生物でした
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ま し ゅ め ろ(プロフ) - さくらさん» 読んで頂きありがとうございます。編集作業、一旦ストップしました。全体公開していますので、ぜひご覧ください！ (9月25日 22時) (
レス) id: 6ef99db9f8 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - はじめまして！すごく面白く早く続きが気になる！って思う作品でした！もしよろしければ続きが気になりますのでパスワード教えていただきたいです！よろしくおねがいします！ (9月23日 22時) (レス) id: 355cc375d5 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - 初めまして！とても続きが読みたいので良ければパスワードを教えて頂きたいです。よろしくお願いします。 (2020年2月29日 14時) (レス) id: b3d66c9ea1 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - はじめまして！すごく面白くて続きがきになります！ (2020年2月27日 2時) (レス) id: fef5646239 (このIDを非表示/違反報告)
みなも(プロフ) - はじめまして！すごく続きがきになるので、パスワード外していただきませんか…（ ; ; ） (2020年2月18日 21時) (レス) id: 091cd48b99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ましゅ
| 作成日時：2017年11月12日 0時
