7日間の別世界 #2 【完結】

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気がつけば夜

今日の光は本当に身体が辛いのか

夕食を作ったあとすぐ、部屋に行ってしまい
わたしと大貴だけで食事を済ませる






お風呂に入って彼の部屋に向かったときには
もう既に照明は落とされていて

静かな彼の寝息だけが響いていた









「…ふふっ 綺麗」









首元まですっぽりと布団にかぶる彼の寝顔は
驚くほど美しい

透き通ったその肌に指を這わせながら
わたしはベッドに入ることなく
ずっと淵に腰掛けていた









「……明日で、終わりかぁ」









時間なんてあっという間に過ぎる


ここまで時間の速さに驚くようになったのは
きっと自分の死までの制限時間を知ってしまったから







寂しい気持ちと不安な気持ち

それよりも
光が選んだ道が悲しくて仕方なかった









「……何で、食べたりしたのよ」









光が、わたしを轢き殺した犯人を食べなければ
死ぬことなんてなかった

今こんなにぐったりと眠ることだって無かった









「ばか、光」









大貴「ばかだけど、真っ直ぐだよ、そいつは」









「え」









突然聞こえたその声は
入り口に佇む彼が発したものだった









「いつから、そこに居たの」



大貴「今」









トントンと
軽やかなステップで歩いてきた大貴は









大貴「ちょっと」









そう言ってわたしを連れて部屋を出た









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