7日間の別世界 #2 【完結】

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大貴が向かった先は
わたしにとって忘れもしない場所だった









「ここ…」



大貴「……うん」









ほんの少し都心から離れた駅からの道
道路じたいは大きくてしっかりしているけど
何より人通りが少なくて、街灯も必要最低限しか灯っていない



これじゃあ、後ろから思いっきり突っ込まれてもしょうがないわ…







そう、ここは。









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「わたし、家までこんな危ない道、歩いて帰ってたんだね……って、え…！？」









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キキッと

車が急停止したのと同時だった


わたしがこの光景を捉えたのは。









大貴「…降りていいよ」









わたしの視線に気がついたのか、大貴はハンドルを握りしめたまま冷静に答えた

運転中、家での様子が嘘だったかのように彼は平静だった。

まるで何かを考え、決めかねているかのように、強くハンドルを握りしめて。









車を降りてすぐ捉えたのは、車の中から見たものと間違いなかった









「……何、が…」









あったの？








真っ暗な夜道

街灯も少ない

人通りも少ない









しかし、路肩に停められた大貴の車とは別の黒い車

そのすぐ傍には









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ぐったりと倒れ込む男の人









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そしてそれを上から見下ろすように
項垂れている









光の姿…









「…ひ、かる？」












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