7日間の別世界 #2 【完結】

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【you side】









お風呂から上がると
既にリビングは賑やかだった









大貴「うぉ〜い！ オムライス！？」



光「いや、おめーの分はねぇよ？」



大貴「はぁ！？ 光！ お前の足んないその脳みその代わりにケチャップ詰めてやろうか！？」









「ふふっ」








キッチンにふたりで並ぶ姿は
身長差があってもはや兄弟そのもの


言ってる内容も可愛らしくて
今日1日、苦しくて仕方なかった胸の内も
少し軽くなったような気がした









大貴「あー！ Aっ！ 何笑ってんの！」



「うん？」



光「大貴がアホすぎて笑ってんだろ。 ほら、そこの皿とって」



大貴「これ？」



光「お前ほんとアホ！？ それ、サラダボウルだから！ よく見て、これ。 今からご飯よそんの！ 平らな皿だよ！そっちの！」









フライパンを片手に
明らかに、よそる皿として不適切なものを持って慌てふためく大貴に声を荒らげながら
それでも光は楽しそうだった









大貴「よしっ！ 食おー！」



光「あい、はぶあ、オムライスー！ あい、はぶあ、5歳児ー！ おぉ」



「え？」



光「あ、り、お、か〜！」



大貴「パクリじゃんかよ！ ってか俺、26！」



「あはははっ」









こんなに賑やかな食事なんてここに来て初めてだ
まず、ふたりとも食事なんて取らなかったし
取っても意味無いっていうのがあったけど…









「「「いただきますっ」」」









彼らと過ごして5日目の夜

賑やかな３人の声がリビングに響いた









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