微かな光

25. ページ26

敬浩said___





ボイトレが終わって楽屋で談笑していた時








バンッ








って思いっきり楽屋のドアが開いた

入ってきたのは息を切らして

目に涙を溜めたAだった









TK「A？どうした？」








俺が声をかけた途端その場にしゃがみ込んで

声を上げて泣いた





俺は楽屋でまたなんか言われたんだろうと思って

取り敢えずAを椅子に座らせた




Aは時々泣くけど

こんなに声を上げて泣くことは今までなかった







相当辛いことあったんだろうな
















.












.







少し落ち着いたかな？







AK「大丈夫か？」


『.....(ｺｸ)』








俺はいつもは無理に聞かないようにしてる

Aだって言いたくないことはあるだろうし





けど、


今回は別だ







TK「A、何があった？」


『え.....？』







聞かれないと思ったんだろうな



俺だって無理には聞きたくないよ、

でもさ、今回はいつものAと違うんだよ

わかるよ、お兄ちゃんだもん(笑)









『.....さっき、音合わせはしてて.....でも、今日は、朝から体調が良くなくて.....

薬、飲んだけど、でも、今日は休めないから、頑張ってたのに、音、なかなか合わなくて、

休憩入れてもらったけど、それでも、できなくて、

そしたら、臣くんに、"やる気ないなら、辞めれば"って、言われちゃった.....(苦笑)

"やる気ないやつと、一緒に歌っても、楽しくないし、いいもんも、できない"って(泣)』








最後まで泣くのこらえてたけど

我慢出来なかったみたいでまた泣いた








TK「いいよ、思う存分泣け」








って抱きしめた




瑠依以外に"辞めろ"って言われたのが

相当こたえたんだろうな





いくら登坂でも今回ばかりは許せねぇよ、俺

以前のお前なら、メンバーが体調悪いことくらいすぐ気づいてやれただろ

もう、それすらできないのな、


.

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