微かな光

13. ページ14

隆二side___





トレーニング終わりに汗を流そうと

シャワールームに来たら

先客がいた





中から出てきたのは









Aだった









俺を見て驚いた様子のAは


『すいません···』


そう言って行こうとするから


隆「おい」


って思わず引き止めた

Aは少しビクッっとして振り向いた





俺はとっさに

なんで瑠依をいじめるのか聞いた



けど、Aは無言で

どこか悲しげな目をしていた




なんでいじめてるお前が悲しそうなんだって

イラッときて、つい強く当たってしまった



すると





『···私が何言っても信じてくれないじゃないですか』





って言うもんだから





隆「そんなの言わねぇとわかんねぇだろ」





そう言うと






『じゃあ···！私は何もやってないって言ったら、信じてくれますか！？あなたの彼女がウソついてるって言っても、あなたは私を信じてくれるんですか！？』





って突然大きな声を出してきた



Aは滅多に感情を表に出さないから

俺はびっくりした




けど···









.









.









.









瑠依が、ウソ···ついてる···？









.









.









俺はそんなこと信じたくなくて




隆「瑠依がウソなんかつくはずねぇだろ」




なんて言ってしまった



そしたらまたAは悲しそうな目をした






だからなんでそんな顔すんだよ···





悲しげな目をして


『···大きな声出してすいませんでした。失礼します』


って出て行ってしまった









.









.









.









なんなんだよ···

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