Produce 101 love Japan！［短編集］

#7 川尻蓮　嫉妬 ページ11

mimiさんリクエスト

「れ、蓮くん…？」
「なぜ私は正座させられているのでしょうか…」

家に帰ると、同棲している彼氏に正座をさせられて、お説教ムードです。何もわからなくて、思わず問いかけた。

すると、優しい彼が、いつもの優しい笑顔で答える。

「分からない？」

いつもより低く、呆れたような声。
そばに来て頭を撫でてくれるが、目が笑っていない。

「分からない…です。」
「そっか、心当たりもない？」

心当たり…
蓮くんのプリンも食べてないし、トイレの電気も消したし、寝る時だってうるさくしてないし…昨日はいつもより早く寝た。

「あ、お風呂に入浴剤入れたこと？」
「^^」

いつも怒られるのはここら辺なのに…

「今日、誰と遊びに行った？」
「誰って…友達だけど？？」
「うん、そうだね、そう言ったよね。」

今日は友達と出かけた…

「名前。言ってみな？」
「大平祥生です…？？？？」

「男、だよね？」
「…あっ」

なるほど…そういうことか…

「そう、です。でも、祥生は本当に友達だし、昔ながらの幼なじみだから…」
「幼なじみでもダメでしょ〜。結局は男と女なんだから。しかも今日二人っきりでしょ？」
「…はい。でも、祥生彼女いるし、」
「Aだって彼氏いるよね？変わらなくない？」


「…俺の事嫌いなの。」

ついに、笑わなくなってしまった。

＊ 川尻蓮→←＊ 佐藤景瑚

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す