好きな人がいること[ミニョク]

No.9 先輩 ページ9

IM's side

僕はAさんが好き。


あ、恋愛じゃなくて、先輩として。
他にいるから好きな人。


IM『Aさん。』
『はーい。』
IM『このリズムわかんないです。』
『ほいほい。これはなー…』


Aさん達の学年は吹奏楽部員が4人しかいない。その上の３年生もトロンボーンがいない。だから僕らの学年にしかトロンボーンはいない。


『ヘ音記号読み方忘れたんだよ…また勉強しておこうかな…』
IM『忘れた？』
『小学校の時ピアノやってたんだよ。』
IM『なるほど。』
『ほら、トロンボーンって多分C管でしょ？ならドイツ語でも読み方さえ間違えなければピアノと同じでしょ！』
IM『Aさんのトランペットは？』
『トランペットはB♭管だよー！』
IM『へー。』
『何その顔。』


実際部活だけで仲いいわけじゃなくて学校生活から仲がいい。


IM『Aさん好きな人バレてないと思ってますよね。面白いです。』
KH『もう1年2人にがっつり分かられてんのにな。面白いな。』


好きです。(先輩として)

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