桜前線 1【GO】 (ページ37)

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今までサッカー部の活動を観てきたことで、選手としての特徴が徐々に掴めてきた。

今の雷門で総合的に優秀なのは剣城くん。基本的に非の打ち所がない上に、キック力、ボールコントロール力は群を抜いている。スタミナが目立って高い訳ではなく、力の抜きどころを熟知していて無駄な動きをなくすことで難なくプレーしている。ドリブル単体だと天馬くんも良い勝負をしている。天馬くんは要領は悪いものの、半端じゃない場数を踏んでいるので、経験値でなんとかなっている。丸メガネの人は本気で走ると誰よりも速い。ディフェンスの範囲が広いのは大柄なだド先輩。信助くんは誰よりも高く飛ぶことができる。

選手によって個性は様々。神童くんは、動きに感情が出やすいものの、テクニックや観察力で補っている。全体を見守りつつ自分を犠牲にする選択をとるのがゴールキーパーの人。慎重で合理的な考えの倉間くん。波に乗るように、ノリが良ければ物怖じせずに喜んで乗っかる浜野くん。威圧感があって体格の良い車田先輩。最も落ち着きがあり、冷静に周りを観察できていて、気づきを多く得ているのが霧野くん。

そして、この円堂という監督は、選手を信頼しようとしている。先に自分が信頼することで、信頼関係が築けると信じている。選手の欠点を見つけたとしても、長所を伸ばすことで補えると考えている。そして、大事な選択は各自でさせることによって、選んだ道に責任をもたせている。

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