桜前線 1【GO】 (ページ34)

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34　仮入部決定ページ34

入部を意識したのは、選手たちの動きを間近で観たくなったのがきっかけ。観客席から観ると、全体の動きは俯瞰できるものの、選手が遠い。マネージャーなら、選手をずっと近くから眺められる。そもそも試合に同行したら、以前のように停電で試合が観れないなんてことも起こらない。

希望を伝えた後、オレンジ色のバンダナをつけた男性に向き合う。彼はあっさりと許可を出した。

「ああ。いいぞ！」

太陽のような明るさでニッと笑った。そして一枚の紙を渡された。

「入部届だ。だが、入部は今すぐ決めなくてもいい。しばらくマネージャーとして活動してみて、それでも入部したいと思ったら、用紙に記入して担任の先生に提出してくれ。その後、正式に受理されるはずだ」
「わかりました」

その時、ベンチにいたマネージャー一同に挨拶をし、マネージャーとしての仕事を体験した。

「アタシは瀬戸水鳥。ま、天馬の応援がメインって感じかな。で、こっちが＿」
「山菜茜」
「茜は神童オタクだからよォ、ずっと側にいるアンタのことが気になってたみたいだぜ」
「えっ」
「シン様、独占禁止...」
「ど、独占なんて！滅相もない！」
「1年の空野葵です。よろしくお願いします！」
「私は佐倉Aです。こちらこそよろしくね。わからないことが多いので、色々教えてください」

マネージャーのみなさん、いい人そう。