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他愛もない話をしていると数歩先に店の明かりが見えてきた。
「コンビニに寄るから・・」
「買い物か? 俺も行こう!」
「へ? …じゃあ入る?」
「もちろんだ!」
分かれる口実のコンビニでチョコレートを買って、ここでさよならしようと決めて。
まだ店の中の彼を待っていた。
*
「すまないが、手を貸してくれないか!」
開いたドアから出て来た彼が今にも落としそうに不器用に持っていたのはふたつの紙カップ。
鞄が落ちないように慌てて手を伸ばすと
「そっちは君に」
「ん?」
「コーヒーは苦手だったか?」
「そんな事ないけど、、 」
戸惑う私に笑いかけただけなのにさっきの決心は見事に揺らぐ
カッコイイは罪だよ
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作者名:ふゆ | 作成日時:2023年12月2日 17時