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「だれー? 知り合いー?」
腕に寄りかかる女性の言葉に黙ってお辞儀をし 受け取った手袋。
どこかにずっとしまっていた記憶が頭をかすめ思い出すのは、ちょっとした(いや、かなり痛い)黒歴史。
*
「あなたが好きです!」
遠くから見ていたあの頃。
ほのかな恋心を伝えるだけと無謀にも玉砕覚悟で彼に告白した。驚いた表情と共に返って来たのは案の定、他人行儀な言葉だった。
「何年何組のどなたか教えてくれませんか」
「三年の藤咲はる、です」
「三年生…」
「すまないが、今は誰とも交際はしないと決めているんだ」
藤咲さんを好きとか嫌いではなく、打ち込みたいものがあるから!
接点なんて無いのだから当然のこと。けれど思った以上にショックなのは確かで
うなだれる私の肩をポンとたたき校門までと送ってくれた
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作者名:ふゆ | 作成日時:2023年12月2日 17時