検索窓
今日:9 hit、昨日:18 hit、合計:6,063 hit

18 ページ18





歩き出した彼女の気配に、もう振り向かないと決めた。

一人になれば寒さはいっそう身に染みて、ポケットに両手を入れ足早に帰路につく





白い雪がチラチラと視界をかすめると

湧き上がるのはどうしようもないほどに急く思い

この雪のように消えてしまうかもしれない瞬間を今 伝えたい





「はる!」





よもや。口をついて出た名前





振り返れば

遠く

けれども確かにそこに寒がりなはずの彼女の姿があった。



心にずっと在り続けた面影と重なる


大きくうなづく姿に増していくのは溢れるほどの愛おしさ





 いつから?

 まさかずっと? ・・・








 *







全力疾走して抱きしめた温もりが スーツ越しの冷えた体に伝わると


一緒がいいと素直に思う。




俺は はるが好きだったと


恋心に気づいたのは、たった今。 全くもって不甲斐無し。





今夜の偶然に全て任せようと決心して息を整える





 






「はる、君が好きだ!」




 


「私はずっとよ」





「ずt


 ・



 ・


 と?











「わ っ し ょ い!」





涙で鼻を赤くして うなづくはるを抱き上げると




遠回りした初恋がいま、動き始める






 再会



終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)


←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふゆ | 作成日時:2023年12月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。