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「またな!」


「またね」




そう言って互いに背を向けた時、ふわりと彼の香りがした。



外灯の下を黄色い髪が揺れながら一歩、また一歩と遠くなると、またな!と言った約束のない言葉が勝手に淡い期待にかわる。打ち消してはまた期待して・・何度か繰り返すと小さくなったスーツの背中だけが目に映る。


 

 振り向いてはくれなかったな…







 *






 *






チラチラと舞いはじめた雪が大好きな人の背中をそっと包むと

やがて、見えなくなった。




「バイバイ煉獄君」






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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ふゆ | 作成日時:2023年12月2日 17時

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